S11使用構築
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ます。
初めまして。リューセーと申します。S11お疲れ様でした。
今回考案した構築でレート2000を達成することができました。
QRパーティを公開しました。面白いPTなのでよければ是非使ってみて下さい!!
【並び】
【構築経緯】
現環境において最強と言っても過言ではないにメタを張ることをきっかけにを選抜。そしてレート界におけるテンプレ構築のマンネリ化から抜け出し斬新な構築を作りたいと思い、本来エース裏のクッションやワンポイントで使用されるをエースとして起用。そこでvs受けでサイクルを回せるを加え、トリル展開と数値受けを誤魔化し、に滅法強くなれる催眠運ゲの、積み展開や高速超火力アタッカーのストッパーになれる7世代主役のは決定。そして受けループに抗えに強く出れてワンチャン全抜きを狙える、そして攻め受け共に高スペックでパーティ唯一の鋼枠であるを入れてパーティが完成した。
【ポケモン-個体紹介】
マンムー
持ち物:命の珠
特性:厚い脂肪
性格:意地っ張り
実数値(努力値):189(28)-200(252)-128(220)-×-81(4)-101(4)
技構成:地震/氷の礫/叩き落とす/氷柱針
H189(28):珠ダメ最小
A200(↑252):H171(4)を氷の礫で乱数1発(81.3%)
:H184(4)を氷の礫で確定1発
:7H149(4)を氷の礫で乱数1発(6.3%)
:H192(252)B156(↑252)(持ち物なし)を地震で乱数2発(98.4%)
B128(220):ステロ込みA216(↑252)の捨て身タックルを確定耐え
:ステロ込みA200(↑252)のフレアドライブを確定耐え
:タイプ不一致イカサマ、タイプ一致イカサマが乱数3発(共に77.7%、
73.8%耐え)
D81(4):余り
S101(4):余り
上記の通り本構築の原点であり、エースとして戦い抜いたポケモン。軸には必ず選出していた。基本初手では投げずから入ることでvsorで後攻ボルトチェンジ、に放電からのキングシールド読みで投げることでほぼ無償降臨できた。相手の選出がの場合、vsでキングシールド読みからを着地させることができれば裏のHBバックを読んで氷柱針を打ち、持ち物が混乱実でなければ強引に突破できた。(※この時vsで氷柱針を押すのはの放電によって珠なしの地震圏内に入っていて9割型交代されるため。相手視点だと珠でなければの地震→氷柱針をで受けきってあくび展開に持ち込みたいはずなので。←現環境では珠より襷やチョッキ型が主流なので相手もそう認識している前提の算段。)
選出がの時はほぼが初手に出てきてくれるため選出を読み易く、vsを作ることができれば強気に地震を押すことで裏のが倒れていくことが多かった。が裏にいる時はよく選出されるので有利対面で叩き落とすを打つことでアドバンテージがとれて地震でゴリ押しもできた。(※再生連打されると珠ダメで消耗していくがAB珠は読まれないためイカサマ圏内と誤認されて返しの地震でよく沈めていた。)
そして流行りのリサイクルにも仕事ができ、をほんの少しでも削ってしまえば珠礫で上から縛ることができるのがこのポケモンの最大の長所だと改めて思う。
裏が残飯or混乱実持ちだった時も叩き落とすを決めてサイクル的にも不利をとらずにゲームメイクすることができた。
通常といえば襷や珠、チョッキなどのAS型やAD型が主流だが今回はAB珠でなければレート2000まで到達できなかった。2000手前の激戦区で環境トップメタをことごとく葬ったこのポケモンは間違いなく本構築のMVP。
ウォッシュロトム
持ち物:とつげきチョッキ
特性:浮遊
性格:控えめ
実数値(努力値):157(252)-63-127-172(252)-128(4)-106
H157(252):A156(↑252)のぽかぼかフレンドタイムを確定耐え
:C232(↑252)のソーラービームをチョッキ込み確定耐え
:C244(↑252)のヘドロ爆弾を確定耐え
A63:個体値0、主にイカサマ対策
C172(↑252):H212(252)D93(4)をハイドロポンプで確定1発
:H154(4)をボルトチェンジからのの珠礫、のヘドロ爆弾で
確定1発
D128(4):ダウンロード対策
を一体で見れて、主にvsのクッション要員として選抜したポケモン。恵まれたタイプと特性で相手の場を荒らして味方ポケモンの技圏内まで削るのが仕事。よくと一緒に選出し、後攻ボルトチェンジで対面操作して相手のサイクルに負担をかけていた。特に相手の+orが予測できる時はよく選出し、の体力を4割程度削ればこちらのじだんだ圏内に入るため、相手の思念の頭突き圏内にはいらないようHP管理にかなり気を配った。
もちろんvsにも頻繁に投げ、のクッションとして非常に優秀だった。HDがよく起点にしようと積んでくるが後攻ボルトチェンジからの珠礫でそのまま落としていた。
めざ炎はほとんど読まれずに致命傷を負わせることができて特に強かった。軸の裏はが控えていることが多く、は3割削ればマンムーの珠礫圏内に入る。vsで裏のバックが予測できる時は読みのボルトチェンジからvsを作り、読み地震を決めることができれば通常のHDは珠地震が受からないのでそのまま落とせる。(※のHPに余裕がなければバレットパンチで逆に落とされてしまう。)は一体で見れるため非常に優秀だった。
ただ高性能の反面、数値が足りていないのでむやみな後出しで過労死しないよう慎重な立ち回りを常に心がけた。とにかくクッションとして優秀なポケモン。
フシギバナ
持ち物:フシギバナイト
特性:【メガ進化前】 葉緑素
:【メガ進化後】 厚い脂肪
性格:控えめ
実数値(努力値):【メガ進化前】 177(172)-97(44)-104(4)-152(148)-120-118(140)
:【メガ進化後】 177(172)-113(44)-144(4)-177(148)-140-118(140)
技構成:眠り粉/地震/ギガドレイン/ヘドロ爆弾
H177(172):C196(↑252)の流星群Zを75%耐え
A113(44):H156(4)を地震で確定3発
:H167(252)を地震で乱数3発(64.4%)
:H167(252)B101(4)を地震で確定1発
B144(4):余り
C177(↑148):H171(4)をヘドロ爆弾で乱数2発(85.5%)
:H151(164)D126(4)をヘドロ爆弾で乱数2発(84.8%)
S118(140):S117(4)抜き
:晴れ下でS147(252)↑、S152(252)↑抜き
メガ枠1。苦手なやのあくび展開を許してしまった時に不利をとりたくなかったためを選抜した。構築上受けサイクルではないのでテンプレではなく、不利対面でも運ゲでワンチャンを作れる対面+崩し性能を持たせたこの型を考案した。にかなり強く、中速サイクルに対しても上から眠り粉を連打していればサイクル崩壊までもっていけることが多かった。地震を持たせたことで通常勝てないを眠り粉を絡めて勝てることも多々あり無難に強かった。もちろん技外しで負けることも多かったがそれ以上に勝率が高かったためこの型を固定した。にはこちらから有効打がないので眠り粉だけ打って裏に退くという動きをよくしていた。相手の選出画面にがいる時はほとんど出せなかったが、それでも出さざる得ない場合は有利対面で眠り粉を打ち、受けにきたを眠らせたまま地震で強引に突破したことも少なからずあった。がいない時のにも積極的に出し、初手vs(※ほぼYと予測できる時)は後攻ボルトチェンジで削ってから進化前のヘドロ爆弾で上から落とせたり、vsでも最近はHAB型の増加で上から眠り粉を打てる場面が多く突破しやすかった。欠伸ループを許してしまった場合でもこのポケモンを後出ししてこちらも眠り粉で眠らせた後、お互い裏の積みポケモン(こちらは)に引っ込めてタイマン勝負に持ち込むこともできたので中々便利だった。
光合成を搭載していないのでは何とかの放電麻痺を絡めて突破していた。それでも何より虚が衝けて、数的有利をとられても運ゲで勝利を狙えるこのポケモンは欠かせない存在だった。
ミミッキュ
持ち物:ミミッキュZ
特性:化けの皮
性格:意地っ張り
実数値(努力値):161(244)-143(156)-113(100)-×-126(4)-117(4)
技構成:じゃれつく/影打ち/剣の舞/鬼火
A143(↑156):H131(4)を↑↑影打ちで確定1発
:H146(4)をぽかぼかフレンドタイムで乱数一発(81.3%)
H161(244)
B113(100):A182(252)のフレアドライブを93.7%耐え
:A222(↑252)の雨下滝登りを確定耐え
:A233(↑252)のフレアドライブを確定耐え
:A197(252)の捨て身タックルを93.7%耐え
:A227(↑252)の↑滝登りを確定耐え
:A222(↑252)のバレットパンチを確定耐え
:A156(↑252)の↑↑影打ちを確定耐え
:↑↑タイプ一致イカサマを確定耐え
D126(4):余り
S117(4):余り
積みアタッカーのストッパー兼への対抗手段として必要な枠。上記の通り耐久にここまで努力値を振ることで皮なし時本来AS型では勝てないポケモンに返しのミミッキュZで倒すことができるため非常に使いやすかった。呪いが欲しいと思う場面もあったが鬼火を搭載することで裏のポケモンを生かせることが多かった。
相手のを火傷にできればこちら+orと合わせてサイクル有利で立ち回れたり、この構築で重いにも抗えることが大きなメリットだった。にも鬼火を打って自身の耐久振りを生かせたり、ABとも相性が良く、地震と再生の打ち合いでもアドバンテージをとることができた。(※火傷時ではABにイカサマがほとんど入らないため輝石を叩き落とした後のダメージレースは珠ダメ込みでも大体勝てる。)
このポケモンの一番の役割は構築全体のvs性能を高めることであり、と一緒に見ることで選出画面からある程度落ち着いて勝利の算段を立てることができた。そしてレートが上がるにつれて構築上重いの個体数が増えて選出段階から苦戦を強いられたが、と合わせてが呪い型と見たのか出てこないことも度々あり、このポケモンの持つ牽制力がいかに強いのかわかった。
vs軸でも選出ができると判断した時は持ち前の優秀なタイプと特性とZ技を生かしての負担を減らしてくれた。
選出誘導や対面性能、サポートに多種多様な型の存在による牽制力など、こういった多くの役割を持てることがミミッキュの強ポケたる所以だと再認識した。
ギャラドス
持ち物:ヒコウZ
特性:威嚇
性格:意地っ張り
実数値(努力値)-202(252)-173(100)-99-×-120-121(156)
技構成:竜の舞/挑発/滝登り/飛び跳ねる
H202(252):C232(↑252)のソーラービームを93.4%2耐え
:A200(↑252)の逆鱗を75%耐え
:A233(↑252)の雷パンチを威嚇込み75%耐え
:C205(↑252)の暴風Zを75%耐え
:A194(↑252)の飛び跳ねるZを81.2%耐え
:A156(↑252)のぽかぼかフレンドタイムを確定耐え
A173(↑100):H154(4)を飛び跳ねるZで確定1発
:H146(4)を飛び跳ねるZで乱数1発(93.8%)
:H155B101(4)を滝登りで確定1発
S121(156):1舞でS180(↑252)抜き
選出画面の時点で型バレしてしまう。このポケモンの役割は基本的に崩し(特にvs++)だがワンチャン全抜きも狙える。この構築ではが雷パンチを持っていないための並びが崩せない他、受けループに対しても隙が多いためである程度削ってから裏ので詰めていくルートがほとんどだった。型バレしているのを逆に利用していきなり挑発は打たない。例えば相手の並びがの場合は基本初手から入り、が初手ではない場合は必ず引っ込めてくるので読み叩きでゴツメを落とす。ステロを撒かれるタイミングでを投げvsをを作って初手挑発は打たずに1舞し、その後に挑発を打てば決まる時は決まる。決まらなくても威嚇が入るためドリルくちばしはあまり入らず↑滝登りをゴツメに怯えることなく連打できる。怯みの試行回数を稼ぎながら珠の氷柱針3発圏内までもっていければ死にだしからを突破し裏のorと合わせてそのまま勝てる。(※で積んでいる最中にバックされてヒコウZか滝登りor竜舞の択を作られればただの運ゲと化す。しかし大体の受けル使いはでを何としても倒そうと突っ張ってきてくれた。)はあくまでも全抜きではなくで詰めるルートを確保することが仕事なのでそれに気づけない受けル使いには勝てた試合が多かった。※がの場合も同じ動きをしていた。(2舞する前に熱湯で焼けたら負け。)
もちろんの役割はそれらだけではなくに強いため、選出画面でのような並びならと合わせて積極的に出していた。
そして何よりこの構築で一番重いを処理する重要な枠であり、耐久振りを生かして1舞Z技を受けて返しのZ技で倒すのがコンセプト。(※C特化の破壊光線Zは75%で落とされるが今期はあまり見なかった。)
何よりパーティ内で抜き性能の高い積みアタッカーがいるだけで安心感が違うので、本構築の穴埋めをしっかりとしてくれるこのポケモンは欠かせない存在で間違いなく勝利の鍵。
メタグロス
持ち物:メタグロスナイト
特性:【メガ進化前】 クリアボディ
:【メガ進化後】 硬い爪
性格:意地っ張り
実数値(努力値):【メガ進化前】 165(76)-205(252)-150-×-110-113(180)
:【メガ進化後】 165(76)-216(252)-170-×-130-153(180)
技構成:思念の頭突き/バレットパンチ/アームハンマー/地団駄
H165(76):A156(↑252)のシャドークロZを75%耐え
:A216(↑252)の地震を87.5%耐え
:A216(↑252)の↑地震を81.2%耐え
:A222(↑252)の地震を62.5%耐え
:C194(↑252)の悪の波動を確定耐え
:C191(4)のシャドーボールを確定耐え
:C167(↑252)の↑火炎放射を確定耐え
A216(↑252):H130B101(4)をバレットパンチで乱数1発(81.3%)
:H215(252)B187(↑252)をSF下思念の頭突きで乱数2発(82.8%)
:H181(4)をアームハンマーで乱数1発(81.3%)
:H192(252)B156(↑252)輝石をアームハンマーで乱数2発(81.3%)
:H135(4)をアームハンマーで確定1発
:H167(252)をアームハンマーからの地団駄で確定1発
S153(180):S152(252)抜き
メガ枠2。パーティ唯一の鋼枠にしてへの対抗手段だがアイアンヘッドを搭載していない珍しい個体。Aを特化したことで無振りをバレットパンチで高乱数で落とせるのと、SF下なら思念の頭突きで後出しをしてくるHBを高乱2発で落とせるのが大きなメリット。地震とアームハンマーを同時搭載しているのでの他、にも打点があって非常に使いやすかった。
高レート帯ではの並びが多かったのでvsでアームハンマーを打ち、で透かされた後に地団駄で落とす動きが特に強かった。
通常のは地面技と格闘技の同時搭載をしていないので、片方を見せたらもう片方を持っていない立ち回りをよくしてくれるため、虚を衝く打点でサイクル崩壊までもっていけることが多かった。ただ冷凍パンチを切っているのでには基本勝てない。
だが氷打点をに一任しても困ることがあまりなく、逆に役割をそれぞれ集中させた方が十分強かったのでそれで正解だったと思う。
選出画面でが見えたら基本的にと一緒に出し、相手はよく初手投げをしてくるのでいつもこのポケモンを初手投げしていた。vsで思念の頭突きを押し、後出しされるHBをそのまま落とせることが多かった。
vsの時はの並びで比較的有利に立ち回ることができていた。
しかしを先に倒されてしまうと一気にアドバンテージをとられてしまうため、の地震圏内に入らないよう慎重に立ち回った。と合わせて先制技だけで落とせることも少なくなく、圧巻の火力だった。
この構築上重いに強く、交代際に身代わりを残されてもアームハンマーとバレットパンチで素早さコントロールできるところが強かった。
強大な種族値を誇るメガメタグロスは言うまでもなく最強で、このポケモン自体が強力な勝ち筋だった。
【最後に】
最後まで読んで下さった方、本当にありがとうございました。
今回は振り返ってみて誰も使っていないだろうというポケモンの並びや型に拘りすぎて、正直最高峰を目指すという志が低かったように思います。
特に構築の原点が環境トップにメタに張ることだったので、それらがパーティ内にいないと十分な力を発揮できなかったのが敗因の一つです。
そして技構成を見ていただいてもわかる通り、命中不安の技が多くてそれが一番の敗因でした。
来期も熾烈な戦いが続いていく中で、それらがさらに高みを目指す上で必ず消化しなければならない課題だと痛感しました。
次はもっと強い構築でレート2100超えを目指して頑張ります。